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開催に寄せて 映画『ジャマイカ楽園の真実』で描かれているように、先進国からの債務と引き換えに、世界を一つの市場へ統合しようとする「グローバリゼーション」に取り込まれたジャマイカ。不利な状況で自由な貿易を強いられ、安い輸入品が国産品を駆逐。街ではグローバルな企業に使い捨てられる人々。そして、暴力と薬物にまみれる若者達。 これらの事実はジャマイカに限らず多くの第三世界で起きていることである。グローバリゼーションが進む限り、貧困の問題は「援助」や「開発」という言葉では決して解決しえない。 どうして僕たちは今までその事実を知らされていなかったのだろうか。自分たちの当たり前の経済活動そのものが、遥か遠くの国々に住む人々の生活を脅かしていること、それを知る機会すら与えられていないまま僕たちはグローバリゼーションの一端を担っている。これはあまりに危険なことではないだろうか。 僕たちは、もっと声を聞かなければならない。グローバルな社会が壮大に描くドラマの裏で、抑圧され、かき消された、第三世界の人々の声を。チャリティの呼び物としてではない、本物の叫びを。 そういう意味で、レゲエの可能性は大きいのではないか。レゲエはジャマイカの人々の魂の叫びであり、恋人への愛を歌ったものだけでなく、貧困や社会矛盾を訴える歌もある。通常なら、かき消されてしまう彼らの声も、音楽に乗せてならば、僕たちの耳に届くに違いない。 qoonはレゲエの新しい聞き方を提案します。レゲエを通じて、世界の裏側の人々の声をリアルに感じてほしい。そして、経済のグローバリゼーションはとまらなくとも、おかしいことに、おかしいと声をあげるレゲエをもっと世界へ広めたい。そんな願いを込めて、レゲエバリゼーションというタイトルを名づけました。 普通の大学の、普通のキャンパスで行うちょっと変わったレゲエのイベント。あなたも、ふと足を止めて、「新しい」レゲエに出会ってみませんか。 2006年10月 企画責任者 長田幸洋
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