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◆お礼の挨拶◆
まずは「HIV/AIDS FORUM @WASEDA VOL.2」にご来場頂いた皆様、ご出演並びにご協力頂いた皆様に、この場で感謝の意を述べさせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。 去る11月29日、早稲田大学大隈講堂で行った本企画は来場者800名を記録し、無事に終了いたしました。「一人でも多くの人にHIV/AIDSの情報、メッセージを伝える」という大目的を据えていたため、これまでより来場者数にこだわり、イベントの運営を行ってきました。具体的には、早稲田大学内、及び新宿街頭での広報活動により、イベント告知のフライヤーを計30,000枚配布させて頂きました。加えて、ラジオ局、新聞各社などでのイベント情報の発信により、当日は大隈講堂の一階席が全て埋まるほどの盛況となりました。 「若者の間でHIV/AIDSの感染拡大が深刻である」「HIVに感染したらまずい」「コンドームの使用で感染を予防できる」。これらの情報はすでに周知の事実であると思います。それにも関わらず、感染が拡大しているのはなぜなのか。そんな問いを自分たちに課すところから本企画はスタートしました。そして行き着いた答えは「HIV/AIDSへのリアリティの欠如」でありました。 「HIVに感染したらどんな生活が待っているのか」「なぜ感染予防するべきなのか」。そういった情報が確実に欠如している。そしてその為に誰もが、HIV/AIDSを自分たちの問題として意識できない状況が生まれているのではないかと思い、それらの情報を提供すべく本企画を行いました。 それでは、以下簡素ではありますが、今回のイベントの実施報告をさせて頂きます。 ◆企画概要◆ 企画名:「HIV/AIDS FORUM @WASEDA VOL.2 -Challenge AIDS 2007-」 日時:2007年11月29日(木) 17:30(開場)/18:00(開演)/19:30(終演) 場所:早稲田大学大隈講堂 主催:早稲田大学公認イベント企画サークルqoon 協賛:リーバイ・ストラウス・ジャパン、エスエスエル・ヘルスケア・ジャパン、サンスター、MTV JAPAN、THE BODY SHOP、メディ・プロデュース、ロシュ・ダイアグノスティックス 後援:エイズ予防財団、東京都、東京都医師会、早稲田大学 出演:LISA、SONIC、ia、リリー・フランキー、紅音ほたる、赤枝恒雄、桜屋伝衛門 ◆当日のレポート◆ 前日の天気予報では降水確率60%。祈るような気持ちで迎えた当日は、冷え込みながらも最 後まで雨が降ることなく本番を迎えることが出来ました。天候にも支えられた結果、開場前に も関わらず、大隈講堂の前には長蛇の列ができました。また会場内も開演を待つまでの時間も 熱気に包まれていました。
![]() 写真A:大隈講堂の前にできた開場を待つ列 写真B:開演を待つ満員の来場者の方々
18:00の定刻通りイベントは開始しました。まずは、現役早大生R&BシンガーSONICさんによるライブパフォーマンスです。渋谷など若者が多く集まるクラブで人気を集めているとあり、会場内の大学生たちを盛り上げて頂きました。またSONICさんの熱い思いを込めたMCなども挟んで頂き、メッセージ性の強く打ち出した本企画のスタートとして最高のステージでした。
第一部のライブパフォーマンス後、舞台転換を挟んだ後でいよいよ、第二部トークショーの開演です。最初に司会進行役、ia(アイア)さんの登場でした。続いて、赤枝恒雄先生、桜屋伝衛門さん、紅音ほたるさん、リリー・フランキーさん、LISAさんと全部で6人のゲストさんの登場に会場からは大きな歓声があがりました。
まずは赤枝先生から、HIV/AIDSとはどんな病気なのか、感染拡大の現状、そして20〜30代の若者の間で感染者が増えているという現状をイントロダクションとしてお話して頂きました。赤枝先生のお話を踏まえた上でトークは動き始めます。「若者の感染が拡大としている原因として、性情報の氾濫があるのではないか」という問題提起から、まずは紅音ほたるさんがAV業界の裏話をして下さりました。コンドームを使わない撮影の際には女優、男性共にHIV抗体検査の診察書を提出し合ったり、ピルをしっかりと服用した上で望む、といった普段は知りえないお話をして頂きました。それ以外にも学校での性教育の不足という問題点や、日本人が抱える「性」というトピックを語ることへの抵抗など、日本社会が深い問題点を突いていきます。 しかしながら、様々な性情報の中で唯一絶対的なものは「コンドームを使うことで病気が防げる」という情報なのではないかという話題になります。その切り口からコンドームの有能性について話が及びます。「ピルでは性感染症は防げない」「コンドームは正しく使えれば能力は高い」など、あまり知られていない情報を紹介することができました。 「コンドームの重要性は理解した、けれども使用率、出荷数が年々減少しているその原因は何なのだろうか」。HIV感染拡大の核心を突く話題が投げかけられました。その一つの原因として考えられるのは実際にHIV陽性者の人が回りにいないこと、そしてHIVに感染したらどのような生活が待っているのか、そういった情報が不足しているからなのではないかという問いかけに、小学生の時に血液製剤でHIVに感染した桜屋伝衛門さんが口を開きます。HIV陽性者に浴びせられてきた差別・偏見の目があることなど、陽性者の方が肌で感じる社会の現状を語って下さりました。
HIV/AIDSへのリアリティを感じる為に必要な情報として「HIV陽性者の生活を知る」というトピックと同時に「エイズ検査を受ける」ということが上げられるのではないかという、今回のイベントでのキーメッセージへと話が展開します。実際に検査をお受けになったことのあるiaさん、LISAさん、紅音さんとがご自身の体験談を紹介し、赤枝先生は街頭でエイズ検査を実施している中で感じたことなどをおっしゃって頂きました。「セックスをする限り誰もが関係ある」「あのたった一回がもしかしたら…」来場者の皆さんがそう感じ始めたときに、桜屋さんから「ここにいる方々はHIVに感染していないと言い切れるのでしょうか?」と、いう思わずドキッとしてしまうようなメッセージが投げかけられ、HIV/AIDSという遠い存在だった問題がグッと引き付けられました。最後にiaさんから今日のトークショーのまとめとして「まずは検査を受けることから始めよう。その後でコンドームを使うか使わないかを考えたり、友達に検査を勧めてみたりと色んな行動を選べるのではないか」というメッセージと共に60分間のトークショーは終了しました。ゲストの方々が退場される際に起こった会場からの惜しみない拍手がこのイベントを物語っていました。 ◆イベントを終えて◆ イベント告知のフライヤーにも書かせて頂いたように「性とエイズのリアルを知る、一回限りのスペシャルライブ×ギリギリトークショー」というフレーズがピッタリと言ったイベントであったように思えます。 ゲストも来場者も二度と同じメンバーが揃うことのない「一回限り」であることがイベントの醍醐味であると言えます。もちろん反省点は多々ありますが、「エイズ」「セックス」といったトピックと、それを取り巻く性に対して閉鎖的な日本社会において、他団体では扱えない学生団体ならではのイベントが出来たのではないかと思います。 今年の世界エイズデーに合わせては、HIV/AIDS FORUM VOL.2だけではなく、各地で様々な予防啓発イベントが行われました。来年度以降も、より多くの人に、よりHIV/AIDSの問題を身近なものとして感じてもらえるような予防啓発活動を行い、HIV/AIDS問題(感染の拡大、無くならない差別・偏見)と対峙していければと考えております。 |